2008/07/05

青木淳先生「建築がうまれるとき」公演会



今日は、国立近代美術館に行ってきました。谷口吉郎さんの設計です。今日は、建物もそうなのですが、「建築がうまれるときペーター・メルクリと青木淳」展と青木淳先生の公演会を目的に行ってきました。美術館にせっかく行った一緒にやっていたカルロ・ザウリ展もみつつ楽しんできました。その、カルロ・ザウリ展は知らなくて入ったのですが、なかなか面白かったです。彫刻作品が主なのですが独特の表情を持っている陶器質のものが多く、幾何学模様を組み合わせたり、グネグネ曲げたり、まるで生きているような彫刻でした。後、感じたのはタイトルで印象がかなり変わることです。ただれているような彫刻では復活といわれたら、それが起き上がってくるような印象をうけ、破壊というタイトルならそのままただれていってしまうのでわないのかと感じ取れるのです。まあ、ただの印象で当たり前のことなのですが。改めて思いました。偶然やっていた展示でしたが、かなり当たりだった気がします。
建築がうまれるときペーター・メルクリと青木淳の展示のほうは、青木さんの展示はプロセスをおっていく順に進め面白い展示でした。島が20個に分かれており、これがダメなので、これに発展していき、その次にこの問題がでてきたのでそれも検討した。などなど進めていく過程が分かります。でもどうして、そこに発展したのか分からない形とかもありましたが…(公演会を聞いて分かったやつもかなりあります)
ペーター・メルクリの展示のほうは、彼の独特のスケッチが予想外に芸術品である感じがでていました。一見すると落書きのようにも見えるのですが、プロセルの過程で生まれていたり、メリクリの頭を開けて見てみたくなります。どこから、そのカワイイスケッチが生まれ、それが建築になっているか。本当に不思議な人だと感じました。できた建物は写真でしか見たことありませんが、あのスケッチからどうすればあの建物になるのかそれを教えてほしいです。スケッチの時点でメリクリの頭の中では完璧にできあがっているのかと思うと恐ろしいです。
青木さんの公演会なのですが、この展示の会場設置の話から始まり今回の住宅のM住宅の敷地の説明や施主の要望、スタディの過程を詳しく説明してくれました。いろいろな問題が絡まりあい、施主の要望もそこに上乗せされ、自分の納得いく作品になっていく過程が見れているようで、進めている過程がかなり面白かったです。スタディを作ると見えてくる問題、複雑の簡略化などや設備の話、斜線の話しも少しでてきたしり、最終的にはものすごく単純なのでが、複雑さがその中に入っている。公演の最後に落ちまでついており、隣地の地盤沈下の話しで、M住宅は建たないかもしれない。と笑いながらはなしてくれました。かなり、やさしい口調で笑いも挟んで公演会を進めていただき雰囲気は終始和やかなムードで公演会は終了しました。青木さんに会うのは初めてでしたが最後はサインもしてもらいとてもいい方でした。たぶんもっと難しいことを頭では考えていると思うのですが、とても分かりやすい公演会で勉強になりした。
ぜひ、8月まで展示はやっていので行って見てください。
東京国立近代美術館 HP
青木淳建築計画事務所 HP

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