武蔵野美術大学の卒業・修了制作展に行ってきました。
鷹の台駅から玉川上水の脇を歩いて武美に向かいましたが、自然の中を歩いて大学行けるのは結構羨ましいです。玉川上水は、とても良い雰囲気です。
このような、大学の卒業制作展に行くのは初めてで、作品の多さにビックリしました。学校全体で展示を行なっており、学校のいたるところに作品が展示されており、雨かと思ったら、それが作品だったり、パフォーマンスがいきなり始まったり、線路が横断していたり、本当にいろいろなタイプの作品が見れ、学生のパワーが感じられます。
一番、僕が好きだった作品は、3枚目の写真で、教室の机側全体に映像を写し綺麗な音楽と共に日差しのように映像が流れたりする。じっくり見てしまいました。
美術大学の建築は、普通の大学と違い、すべてが美術室のような作りなのが、結構新鮮でした。
特に、武美の4号館は銀座のソニービル、駒沢公園体育館なども設計した、故 芦原義信氏の代表する建物で、40年も経ち構造補強なども必要になり建替えの案もあったようですが、補修保存が進められ、3年前に終わったばかりです。
グリット状のプランになっており、1階はすべてピロティになっており、教室は2階に持上げられ、螺旋階段でアトリエ教室にアクセスする形です。ところどころ中庭になっている部分があり、ピロティ空間に光を落とし暗くなりがちな、1階を明るくしています。低いピロティ空間と対象的に、中庭空間は壁梁で囲われているため、上に抜ける感じがとても良いです。
アトリエ教室の中は、南面にプロフィリットガラスがはめ込まれておりとても明るい空間になっており、本当に羨ましい教室になっていました。
設計 :芦原建築設計研究所
竣工 :1964年
改修 :2008年
構造 :RC一部S造
所在地:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
床から2階天井までの本棚が外から中に螺旋状にぐるぐる壁として形成しています。その壁の本棚が、大きく切り抜かれていたり、ゲート状になっていたりしています。そのせっかくの本棚は、手の届かないところには本の収納はされていなく、抜けている感じがすごいしてしまいました。
外壁は、ガラス張りになっており、ハーフミラーを使用しているようで、周囲に生えている木などを反射し、回りと同化させるような工夫がなされています。
サインは佐藤卓氏が担当しており、本棚上部には、本棚番号がデザインされた大きな数字が立体的配置されています。数字は、ペットボトルの蓋で構成されていたり、小さい数字が集まって大きな数字になっていたりしていました。
今度行く時は、開館しているかどうか確認して行きたいと思います。
設計 :藤本荘介
竣工 :2010年
構造 :鉄骨三階建
所在地:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
HP :http://mauml.musabi.ac.jp/
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