2011/12/23

「ヴァレリオ・オルジャティ展」東京国立近代美術館


東京国立近代美術館でやっているヴァレリオ・オルジャティ展に行ってきました。
ヴァレリオ・オルジャティは、ピターズントー、H&Dと同じくスイスの建築家です。 正直、オルジャティ氏の建築は、今まで真剣に見たことは無く、展示でまじまじと見るのが初めてでした。

展示は、模型(すべて1/33の縮尺)と写真が中心で、写真は、建築の写真はもちろんなのですが、インスピレーションを受けた写真も飾られています。外装が派手なわけでもなく、なんとなく心にすっと入ってくる感覚。ちょっとした工夫から生まれる、場。風景が変わっていく。どこか懐かしい感じ。結構、好きな感じです。

展示は、2012年1月15日(日)までやっています。常設展も一緒に見れますので興味あるかたはぜひ行って見てください。
ちなみに、近代美術館の設計は、谷口吉生氏の父、谷口吉郎氏の代表作です。

展示の概要
作品を発表するたびに話題を集める建築家、それがヴァレリオ・オルジャティです。彼が今事務所を構えているのは、グラウビュンデン地方の山里であるフリムス。このことからもわかるように、オルジャティは、時流にとらわれることなく、建築の本質と向き合い続けてきました。 その建物の特徴は、「概念性」と「職人性」と「芸術性」とが高いレベルで融合しているところにあります。篠原一男(1925-2006)や安藤忠雄(1941- )などの影響もうかがえる幾何学的なプラン(平面図)に、時には土着的と思える形や模様を与えていくオルジャティの建築は、過激さと懐かしさとユーモアを同時に備えることに成功しています。そこで求められているのは、新しい建築などではなくて本当の建築である、そう言い換えることもできるでしょう。
東京国立近代美術館HP:http://www.momat.go.jp/Honkan/honkan.html

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